『賃貸不動産経営管理士』受験してきました

はじめに

2022年11月20日、不動産業界では注目度急上昇中の「賃貸不動産経営管理士」(賃管士)の資格試験を受験してきました。

資格や試験の概要、および受験体験など、ざっと共有させて頂きます。

※詳しい話を知りたい方は公式のHPなどチェックしてくださいませ。

https://www.chintaikanrishi.jp/

賃管士ってどんなもの?

ものすご~くざっくり言えば、管理業者向けの資格といったところでしょうか? 下記のような位置づけですね。

  • 仲介業者 → 宅建士
  • 管理業者 → 賃管士

資格としては以前からあったものですが、近年「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律」が施行されたことにも関連し、2021年4月に国家資格となりました。

その関係で、ゆるくカンタンな試験だったものが、ここ数年で一気に難化し、ちゃんと勉強しないと取れない資格になっています。 2015年に宅建主任者が宅建士になったときもかなり難化しましたが、それに近いものを感じますね。

大家目線でのこの資格を取るメリットとしては、管理業務の何たるかを法律に添って体系的に学ぶことができるというところでしょうか。

そもそも大家業というものは管理業務とかなり被るので、宅建と合わせて取っておくとそれなりに役に立つと思います。

あとは、持ってると管理業者に一目置かれる…かもしれません笑。 その点は宅建士も同じですね。 業者と対等に話しやすくなる(ナメられない)のは、結構大きなメリットかなと思います。(まぁ、相手によって態度を変えてくるような業者はそもそもどうかと思いますが…笑)

試験勉強って大変?

巷では、必要勉強時間は100時間程度と言われているようです。 宅建が300時間程度と言われているので、約1/3ですね。

勉強時間は人によって異なると思うので一概には言えませんが、私の実感としても、宅建に比べれば範囲はせまく、はるかに取り組みやすかったです。

また、すでに宅建を持っているとか、大家の経験があるとかであれば、何も経験のない人に比べるとなじみやすい試験だと思います。

ちなみに私はLECのテキストで勉強しました。

宅建のときは同様のテキストが3冊、過去問も3冊あったので、やっぱり1/3くらいですかね。

試験会場は?

居住地近くの会場になります。 私の場合はパシフィコ横浜でした。

ちなみに第二種電気工事士の筆記試験のときもここでした。

ここへくると、大学生時代に警備員のバイトで夜間工事の交通整理やってたことを思い出します…笑。 当時まだみなとみらいはアチコチ工事中だったんですよねー

こ~んな広い会場で快適に受験できました。

いざ! 試験本番! 今年の問題はいかに・・・

試験は、50問、120分です。 マークシートで1問4つの選択肢から正解の1つを選んでいく形式。

私、今回の試験はかなり自信満々で臨んだんですよね~ 特にラスト一週間はスパートをかけて勉強し、1冊500ページの過去問を1日で1周できるくらいのレベルに仕上げ、準備万端で挑んだのですが、、、

ムムムムム・・・

なんかムズくね?…(´゚д゚`)

内容的に結構ひねられていて、過去問を解いていればスッキリと正解が分かるようなシンプルな問題は少なく、

「う~ん、これが正解かな…? いやこっちかな…? たぶんこれだと思うんだけど…」

みたいな、モヤモヤした後味の残る問題ばかり。。。

かつ、個数問題のオンパレードという笑

※個数問題…正解の選択肢の個数を答えさせる問題。正解の選択肢1つを選ぶだけの問題なら、1つ確実な選択肢が分かれば答えられるが、個数問題はすべての選択肢の正誤を判断できないと答えられない。

問題形式として個数問題が増えると、試験としての難易度が上がることを意味します。 2021年は個数問題が3個だったのが、2022年は個数問題が13個に爆増。。。笑

いやこれ、予想はしていたものの、マジで難化してますよ。。。

解答速報…そして混乱へ

試験が終わると資格学校各社(LECとかTACとか)が解答速報を出すのですが、、、 今年はかなりの混乱が見られました笑

まず、各社で解答が分かれる「割れ問」が3問、「これ正解ないんじゃない?」という「没問疑い」が1問、という大荒れの状況に。。。(問題をひねりすぎるとこうなるんですな笑)

その後、割れ問は数日で各社が訂正して解消されたようですが、没問疑いは「解なし」(つまり没問)で各社統一されたようです(笑

没問は出題側のミスとして、割れ問が3つも出る、これが何を意味するかというと、資格学校の講師でさえ、すぐには正解が分からないような問題が複数出るレベル、ということです。

おそるべし賃管士試験…笑

ただ、ですね。

試験問題の難易度 ≠ 資格取得の難易度

なので、そこは冷静に考えて大丈夫かと思います。

どういうことかというと、この手の資格試験は、合格率ありきで、合格基準点は試験後に決める、からです。

今年、試験問題としての難易度はおそらく宅建に近いものがあったと思いますが、宅建の合格率が15%前後なのに対し、賃管士の合格率は30%前後です。 つまり、資格取得としての難易度は宅建よりは低いということです。

ただ、ナメてはかからないほうがよいと思います。 なぜならこの試験は宅建同様、人気上昇に伴い、受験者のレベルが上がる→問題の難易度が上がる→受験者のレベルが上がる→問題の難易度が上がる→…というループに入っているからです。

それなりに勉強が必要となる資格、と心得ておいたほうがよいかと思います。

おわりに

以上、賃貸不動産経営管理士の資格試験について、受験体験含めてまとめてみました。 ご参考になりましたら幸いです。

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