ホールダウン金物

先日の大雨により鬼怒川周辺で洪水が起こった際、 決壊した堤防近くの家で流されずに残ったヘーベルハウスが話題になっていました。 ただこれ、流されなかった主な理由は、 建物の品質がどうこうというよりは、 基礎と柱の接続の有無ではないかと思います。

上記は、以前私が購入したアパートの建築中に撮った写真です。 赤丸で囲った部分の金具をホールダウン金物といいます。 建物の基礎(下のコンクリの部分)を構築する際に金属の棒を埋め込んでおいて、 柱を建てた後、金具で柱と基礎を物理的に強固に接続します。

本来は、地震などで基礎と建物がズレないようにするためのものですが、 水害にも効果があるようです。 3.11の津波の際にも、ホールダウン金物がある家は流されなかったそうです (津波の程度にもよるでしょうが)。

これは平成12年の建築基準法改定で義務化されたので、 昔の家にはなかったわけですね。 基礎と柱がきちんと接続されていない場合、 建物が水につかれば浮いてしまい、 建物自体の強度とは関係なく流されてしまうというわけです。

まぁ家が流されなかったとしても、 建物が水につかってしまえば被害甚大ですから、 水害に強い立地を選ぶのが一番大事かもしれませんね(^_^;

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