ネット時代のメディアリテラシー

はじめに

「メディアリテラシー」なんて大層な言葉を使ってみましたが(笑)

21世紀に入り、インターネットが爆発的に普及したことで、 ネット上には様々な記事が溢れかえっていますが、 皆さんはどんなことに気を使って情報を得ていますか?

今回は、「ネットで記事を読むときに気をつけるべきちょっとしたこと」 を書いてみたいと思います。

※本コラムは私の個人的な見解を述べたものです。 一つの意見としてお読み頂ければ幸いです。

ポータルサイトの仕組み

ネットでニュースを見るときに、 「Googleニュース」「Yahoo!ニュース」 といったポータルサイトを使っている方も多いでしょう。 というわけで、まず基本的な知識として、 記事を配信しているポータルサイトの仕組みを押さえておきましょう。

これらのポータルサイトは、自分で記事を作っているわけではなく、 様々なメディア(新聞、TV、雑誌など)のサイトから記事を集めてきて掲載しています。

この仕組みにより、多種多様な記事へ一元的にアクセスすることができるわけです。

ただ、様々なサイトから記事を寄せ集めているがゆえに、 その中身は玉石混淆であると言わざるを得ません。 政治的に偏ったような記事や、 科学的根拠の怪しい記事、 あるいは個人ブログの文章などが載っていることもあります。

つまり、 記事の中身が信頼できるものかどうかについては、 読み手側で判断しなければならないのです。

どこのメディアの記事なのか?

信頼性の判断ポイントその1は、「記事の提供元」です。

「この記事ちょっとおかしいな?」と感じたら、 まずは記事の提供元がどこなのかを確認しましょう。 ポータルサイトの記事には提供元が記載されているはずです。

おかしな記事を流すメディアは、繰り返しおかしな記事を流すものなので、 記事の提供元を見れば、「あぁ、またここの記事か」と、 だいたいの信頼性が判断できます。

あまり見たことのない提供元の場合は、その提供元のサイトへ行ってみて、 全体としてどういう傾向の記事を載せているかを確認すると良いでしょう。 「あぁ、こういう記事ばかり載せているのね、このメディアは」 という風に、メディアの傾向がわかります。

Googleニュースの場合は、 記事内容へのリンクをクリックすると記事の提供元へ飛ぶ仕組みになっているため、 これを確認するのは簡単です。

より注意しなければならないのは、Yahoo!ニュースのように、 記事内容へのリンクをクリックしても記事の提供元へ飛ばない仕組みのポータルサイトです。 別サイトの記事なのに、ポータルサイト内に記事が表示されるため、 意識していないと記事の提供元がどこかを見落とすことになります。

また、BLOGOSのように、個人ブログの文章が、 記事風に掲載されているメディアもあります。 さらにこれがポータルサイトに拾われて、 ニュースメディアの記事に混じって掲載されていることがあります。 「大手メディアの記事かと思ったら個人ブログの文章だった」 ということになるので注意が必要です。 個人ブログの文章に信頼性がないというワケでは全くないのですが、 読み手としては「そのつもり」で読む必要があるでしょう。

誰が書いた記事なのか?

信頼性の判断ポイントその2は、「記事のライター」です。

ネット上の記事には署名記事とそうでない記事とがあり、 署名記事の場合は、それを書いたライターの名前が載っています。

「この記事ちょっとおかしいな?」と思ったら、 誰が書いた記事なのかを確認してみましょう。

そして、ライターの名前をGoogleなどで検索してみましょう。 おかしな記事を書く人は、繰り返しおかしな記事を書くものなので、 検索すると過去の記事や、執筆した書籍、人物に対する評判、 などが出てきます。

「あぁ、こういう文章ばかり書く人なのね」 「こっち方面の活動してる人か」 「トンデモ論者として批判されてるなぁ」 という風に、そのライターの傾向がわかります。 傾向がおかしければ、信頼性も低い、と判断できるわけです。

加えて、ライター本人のブログやSNSの投稿などがあれば、その人となりも判断できます。 常識的な社会人として信頼できそうな人かどうかもある程度判断できるでしょう。

なお、署名のない記事の場合は、先述の通り、 記事の提供元の傾向で判断するとよいでしょう。

また、記事中に「専門家のコメント」が入っている場合があります。 コメントがおかしい場合は名前を確認し、 ライター同様にどういう人物かを検索しましょう。 専門家は第三者という体裁ではありますが、 記事を書く側は「自分たちに都合の良いコメントをくれる専門家」 を選んでコメントをもらう傾向があると言えます。 よって、読み手側としては、専門家だからと鵜呑みにはせず、 その専門家自体の信頼性を確認する必要があるでしょう。

おわりに

ネット上では様々な記事に接することができますが、それらは並列に並んでいるため、 内容の信頼性を判断できるかどうかは、私達読み手側の能力にかかっています。

ポータルサイトは情報収集には便利なツールですが、 おかしな記事に振り回されないために、 記事の提供元を確認する、ライターを確認する、 というちょっとしたことを心がけて、 上手に利用したいものですね。

なお、当サイトは言うまでもなく個人サイトです。 私の主観で好き勝手に書いている文章の集合体ですので、あしからず(^_^;

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