「良し悪し」は「目的」で決まる

a group of balls sitting on top of a table

はじめに

みなさん、「良し悪し」って何で決まると思いますか?

最初から決まった絶対的な基準みたいなものがあると思いますか?

今回は「良し悪し」について、あらゆる方面で使える非常に汎用的かつ根本的な話をします。

この話を分かっていれば、自分の考えに軸が生まれ、 世の中にあふれる「アレはいい」「これはダメ」といった言説に惑わされることがなくなります。

ではどうぞ。

「良し悪し」は「目的」で決まる

そもそもの話ですが、価値判断において、世の中に絶対的な良し悪しというものは存在しません。

物事そのものは常にニュートラルであり、 良いとか悪いとかいうのは人間の価値判断でしかありません。

それで、この世には各自てんでバラバラな価値判断が溢れているわけですが、 何かが「良いかどうか」を判断するときに大事なのは、 「目的がなんなのか?」ということです。

人が何か物事をおこすとき、そこには目的があります。

  • 目的に沿っていれば、その観点では「良い」
  • 目的に沿っていなければ、その観点では「良くない」

図解で見てみましょう。

  • 目的Aを達成したいのであれば、目的Aに沿った選択が「良い」となる
  • 目的Bを達成したいのであれば、目的Bに沿った選択が「良い」となる
  • 「絶対的に良い」とか「絶対的に悪い」などという物事はない

そして、目的とズレた物事は「悪い(良くない)」となりますが、 それはあくまで設定した目的とのズレ具合での話であって、 絶対的に良いとか悪いとかいう話ではないことに注意が必要です。

このことを意識するだけで、 世の中の「良し悪し」を「それは何を目的とした良し悪しか?」という観点で眺めることができます。

そして、 自分にとって良いかどうかは 自分の目的によって決まります。

他人にとって「良い」話が、自分にとって「良い」とは限りませんし、 その逆もまた然りです。

世の中には、「これが絶対に良い」「これは絶対に悪い」といった決めつけ系の言説が溢れていますが、 そのような絶対的な決めつけを行っている時点で、その言説はまったくもってナンセンスです。

物事については常に、「その目的は何か?」「目的と合っているか?」という視点が重要なのです。

これにより、正しく「良し悪し」をとらえることが可能となります。

ちなみに「正しいかどうか」というのもほぼ同じ考え方になり、 良い選択をすることが「正しい」わけですが、 良い選択が何かは目的によって異なるわけです。

したがって、 同じ選択をしていても、目的が異なれば、正しかったり、正しくなかったり、するわけです。

ご参考になりましたら幸いです。

まとめ

  • 世の中に絶対的な良し悪しは存在しない
  • 良し悪しを決めるのは目的である
  • 目的は何か、目的に沿っているか、という視点で、正しく「良し悪し」をとらえよう
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