インフルエンザ予防接種は意味がないのか

今回の話は、医学的な知見に基づいたものではありません。 しかし、普通に考えればわかる話なので書きます(笑

皆さん、インフルの予防接種って打ちますか? 私はワクチンには効果があると思っているので、打つことが多いです。

しかし先日、某精神科医の方が「インフルエンザ予防接種は意味がない」という趣旨のことをYouTubeでおっしゃっていました。

要旨としては、以下のような感じ。

  1. 20~30代の若者は自己治癒するためインフルでは死なないので打っても意味がない
  2. 高齢者など抵抗力の弱い人は、死ぬことがあるから打ったほうがよい
  3. ワクチンは予測で作られるので外れると効かないので気休め程度

この方は普段はまともなことが多いのですが、 私はこの件については首をかしげました。

まず1ですが、 「死ぬか死なないか」で判断してるという点が、 問題を単純化しすぎてておかしいわけです。

インフルにかかれば高熱が出て、数日全く動けませんし当然仕事になりません。 動けても人にうつるので基本一週間くらい自宅安静です。 そういう大きな被害を予防したいから打つわけです。 大半の人は、別に 死ぬかどうかとかそういう極端な話を前提にしてるんじゃない わけですよ。 高齢者以外にとっては無意味な前提ですね。

そんでもって、2と3も矛盾してますよね。 そんな効果が気休め程度のものなら、高齢者であろうが打っても仕方ない、 という結論になるはず。 予測で作ってるといったって、ダーツで選んでるわけじゃないんだから、それなりの精度ってもんがあるでしょうに。

あと、「インフルの予防は手洗いうがいが基本だから、予防接種は意味ない」という意見もあります。 手洗いうがいはもちろん当たり前です。 ただ、それでもかかることがあるから、予防接種するわけです。 「手洗いうがいが基本だから、予防接種は意味ない」というのは論理の飛躍以外の何物でもありません。

こういう「ワクチンは意味がない」的なことを主張してくる人ってたまにいますよね。 まぁ別に、ワクチンに効果がないと思う人は打たなければいいだけの話なんですけど、 それをいちいち人に押し付けようとする人がいるのは困ったものです。 効果がないと主張したいのであれば、 世間でウダウダ言ってないで、 それを医学界の学会ででも発表すればいいのに。 まぁ瞬殺されるからしないんでしょうが(笑

私は実績として、 予防接種を打っていない年はインフルにかかったりかからなかったりですが、 打った年はほぼかからないので、打つことが多いですね。 つまりインフルの予防接種に効果はあるし意味もあるってことです。 これはあくまで私にとっては、ってことですけど、 でも大半の人がそうだから、今みたいに普及してるわけですよね? それを合理的な根拠なく否定するような意見に取り合う必要はありません。

「ワクチンは意味がない」的な無意味な極論を鵜呑みにして打たない人が広がると、 インフルで重篤化する人が増え、感染者も増えて、人々の生産性が落ちて、社会全体の損失になるわけです。 まったくもって迷惑な話です。

そういう無意味な極論に惑わされないようにしたいものです。

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