はじめに
カプコンのストリートファイターIIの素晴らしさを語ります。 それだけです(笑)。
なお初代ストIIと銘打っていますが、 素晴らしさを語る対象は、「初代」と「ダッシュ」です。
ターボ以降はあんまり素晴らしくないです。 そのへんの比較も語ります。
初代ストIIの素晴らしさ
グラフィックがイイ
リアルと虚構、写真とアニメの中間のようなこってりした独特のグラフィックが非常にいい。 今どきのアニメ絵な2Dはキレイだが、どうもペラペラで味がない。
また、頭と身体のバランスがいい。 特にサガットとベガに関して、ゼロシリーズ以降は太過ぎる。 大きさを強調したいのかもしれないが、かえって子供っぽく小さく見えてしまう。 初代サガットのグラフィックはスリムで、それにより背の高い感じがよく出ている。 ベガも不自然に太くない感じがリアルでよい。
怪しさがイイ
いい意味での怪しさが全開なのがいい。
まず「ROUND1 FIGHT!」の渋い声が怪しくていい。 スパIIから爽やか青年になってしまった。あれはいかん。
ガイルのソニックブームも実に渋い声でよい。 スーパー以降は爽やか青年の声で「ソニクブーム!」となってしまった。そうじゃないんだよなぁ。
各国への移動も、飛行機の音がゴォオオーンと鳴って、 「ジャパァェア~ン」「タァイラァ~ンド」と渋い声で唱えるのが実にいい。 スーパー以降は爽やか青年になってしまった。
全体的に「アジア的な怪しさ」を醸し出しているのがいい。 だいたい、ラスボスのいる国がタイってのがいい。 実にいい。
国旗がいい
世界地図上に国旗があって、×がついていくのが国の対戦ぽくていい。 スーパーから国旗が消えた。残念。
音がいい
ズゴドゴバゴドゴと音に芯と迫力と重量感があっていい。
スーパー以降は、音が残念。 初代ストIIの「パァーン」「ドッ」という迫力や重量感がなく、 「ドゲシ」「ビシャ」という感じで音が薄っぺらい。
これは音楽に関しても言える。 とにかくスーパー以降は音が軽い。 Qサウンドのおかげで拡がりはあるのだが、 音の芯や重量感がなくなってしまった。
ハイパースト2で、今の基板で昔の音が再現されたが、どうも音が軽い。 よく言えばハイファイ。悪く言えば重量感というか泥臭さというか迫力に欠ける感じ。 これは基板の音の特性のようだ。
あと、小パンチ小キックの音がよい。 連打すると「キュココココ…」となるあの音だ。 それをガートさせると「キュコココ…ガガガ」となって小気味良い。 スーファミ版では風切り音はボフボフで、ガード音はドゥン、て感じでキレがなくて残念だった。 ハイパースト2ではパンチやキックの音は再現されなかった。残念。
キャラが立っていていい
やはり初代の12人は明らかにキャラが立っている。 カラーも明確な感じだ。
スーパーからはちょっと微妙。 フェイロンなんかズボン履いてるだけだし。。
絵が分かりやすくていい
波動拳は明確に「玉」、空間との境界がしっかりしていていい。 あと、打撃等ヒットしたときの「★」みたいなグラフィック、 あれもハッキリしていていい。
今のスト4以降の3D系は、波動拳やヒット時のグラフィックがモヤモヤしていて境界がよくわからない。 あれはいかん。
細かい動きがいい
ガイルのファイティングポーズ、 身体に合わせてアゴも動くのがいい。
背景グラフィックがいい
ゲームとしてはダッシュのほうが完成度が高いが、 背景グラフィックは初代のほうがよい。
チュンリーステージの看板の赤とか。 ダッシュだと緑になるが、中国なんだし赤のほうがいいだろう。
バルログステージの床の色。 やっぱ茶色が自然だよね。 ダッシュの青緑は明らかに不自然だし。
サガットステージの大仏の色。 初代は石像感がよく出てる。 でもダッシュでオレンジになっちゃって、 なんの素材かよくわからないし、 白のほうが明らかによかった。
初代にあったサガットステージの木。 ああいう無意味なこだわりがいい。 ダッシュで消えてしまったが。
スーパースト2は色合いは割と良かったが、 バイソンステージの背景など、薄いところがあってちょっと残念。
背景キャラもいい味を出している。 ガイルステージで木箱に座ってカカトをトントン貧乏ゆすりしてるお兄さんとか。 ザンギエフステージで酒をラッパ飲みしてるオッサンとか。
ボーナスステージがいい
車壊したり、たる壊したり、ドラム缶壊したり、楽しいじゃないか。
スーパー以降で無くなってしまった。 何で無くすかなぁ。。。 対戦がメインなのは分かるが、 ゲームなんだからああいうプチ遊び心を失ってほしくない。
ターボ以降の残念なところ
初代やダッシュでは問題なかったが、 ターボ以降で特にダメになったところ。
速すぎる
ターボ以降は動作スピードが速すぎる。 物理法則を超越した速さ。 完全に初心者置いてけぼり。 速けりゃいいってもんじゃないよ。 インカム的には速いほうがいいのかもしれないが、 反応速度だけで勝負が決まるみたいな雑な感じがイヤだ。 それを裏付けるかのように、 ストIIブームはダッシュが最高潮で、ターボで失速したと思う。
サマーソルトのグラフィックも、 肝心の三日月のところが速さでカットされたりして (スーパー以降、三日月の表示が短くなったせいもあるかもしれない)、 表示されるべきものが表示されないのはダメだろと思う。
CPUの強さが理不尽すぎる
初代とダッシュまでは、CPUの強さが適度だった。 まぁ初代でもベガなんかはダブルニー連発とかかなりチートな感じではあるけど(笑)。
しかしターボなんかは強さが理不尽すぎる。 こちらのサマーソルトより、CPUの小パンチのほうが減る というのはいかがなものか?
つかみ技の減りが異常に速い。 ザンギエフに1度捕まるだけで (超高速で)フンフンフンフンフンフンフンフンフン! → 即死 ってどうなのよ。
アルゴリズム的に強いのはいいが、インチキな強さは面白くない。 タメ技をタメ無しで連発するとか、攻撃力にものすごい差があるとか、 毎回1フレームで反撃してくるとか、 明らかに不公平な設定は遊んでてもストレスがたまる。
グラフィックがちぐはぐ
新技の追加なので仕方ないのかもしれないが、 同キャラなのに技によってグラフィックがちぐはぐになる。 E本田の新投げ技なんかはいきなりアニメ調に変わる。 もうちょっと揃えてほしかった。
全般に言えること
ストIIシリーズ全部に言えること。
飛び道具強すぎ
そもそも飛び道具が強すぎではないか。
- ガードされてもリスクがない
- ガード後の硬直が長すぎる
- 垂直ジャンプで避けにくい
- ダメージもそれなり
- ピヨりやすい
- 当たり判定もでかい(特に波動拳)
- 鳥かごみたいな展開は見ててもつまらない
飛び道具改善案だが、威力(ダメージや硬直時間など)を小パンチと同等くらいにしてしまってもよいのではないか?
コマンドが難しい
昇竜拳にしろ何にしろ、 コマンド入力ミスで思う通りに操作ができなくてやられるのはストレスでしかない。
おわりに
以上、わが青春のストIIについて語ってみました(^_^)
今はもうゲーセンにも滅多に行かなくなりましたが、 初代ストIIの衝撃、ダッシュでの対戦台の熱さ、 今でも思い出すなぁ。。。