はじめに
以前、とある飲み会で、50代の女性の方がこんな話をしていました。 「女は歳を取っているというだけで不利になるのに、男はあまり扱いが変わらなくてズルい」 …まぁこういうボヤき自体は別に珍しくないと思いますが、 「男はズルい」というのは本当にそうなのか? というところがちょっと引っかかったので、考察を書いてみました。笑
男女の年齢によるゲタの高さの推移
前述の女性は、 「女は歳を取っているというだけで不利になるのに、男はあまり扱いが変わらなくてズルい」 と言っていたわけですが、 男に言わせれば、 「男は若くたって有利にはならないのに、女は若いというだけで有利になってズルい」 となります。
本人の力とは関係なく年齢で付くボーナスを「ゲタ」としたとき、 ゲタの高さの推移をグラフ化してみるとこういう感じになるんだと思います。
つまり、、、
ということです。
どうしてこういう形になるかというと、 これはやはり、人間が生物である以上、生殖能力という点に裏打ちされているのではないかなと思います。
女性は若いというだけで、本人の力とは関係なくボーナスが付き、有利になります。 若いというだけで市場価値が高くチヤホヤされモテるということになります。
逆に男性はというと、若いからといって特段有利にはなりません。 なので若いうちから自分の力で頑張るしかありません。
しかし歳を取っていくと、30代半ばあたりで男女のゲタの高さは逆転します。 男性はあまり変わらないのですが、 女性は若い時が高く、歳を取ると低くなっていきます。 この転換点が35歳前後というわけです。
実際、みなさんの感覚的にはどうでしょうか? 35歳って、色々状況の変化を実感してくる年齢じゃないでしょうか?
結局のところ、男女どっちがズルいとかじゃないってことです。 「男女の年齢による有利不利は、人生トータルで考えればあまり変わらない」 んですよね。 男と女でゲタの推移が異なるだけです。
なお余談ですが、男性の場合、人生の後半になるほど経済力をつけて有利になってくる面はあるかと思います。 そうすると、ゲタの高い若い女性と、お金のある中年男性というのは、市場価値的にはバランスが取れていると言えるでしょう。
ゲタの高さに自覚的かどうか
ちなみに意識的であれ無意識的であれ、 ゲタの高さに自覚的かどうかというのは人生設計に大きく影響するでしょう。 特に女性は人生の前半と後半で落差があるぶん影響が大きいと思います。
女性でこの自覚がないと、 若いうちのモテを自分の力と勘違いしてしまう可能性があるでしょう。 そして歳を取っても同じようにモテると思ったまま、 いつのまにかゲタがどんどん下がっていって、 自己認識と現実が乖離していくことになります。
逆に、自分がモテているのは年齢ボーナスのおかげ、という自覚のある女性は、 そのことを差し引き、謙虚かつ冷静に自分を見るでしょう。 なので、ゲタが高いうちに結婚し、子どもを作り、将来に備える…という行動を取るわけです。
もちろん個人個人で考え方は異なりますので人生設計は自由にすればいいんですが、 男女のゲタの推移は意識しておいたほうが、より現実に沿った生き方ができると私は思います。
ちなみに男性は良くも悪くもゲタが平坦なので、ゲタの高さを意識する機会があまりないと言えます。 女性と違って若くても有利になりませんが、自分の能力や収入を高め、価値を高めていくという作業に集中していきましょう。
まとめ
- 女性は若い時はゲタが高く、歳を経るにつれ低くなっていく
- 男性は年齢によるゲタの高低差はあまりない
- 男女のゲタの高さは35歳近辺で逆転する
- 生涯のトータルでみれば男女のゲタの高さ合計は同程度
- 人生設計において、ゲタの推移や男女差を意識しておこう